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2005年7月

2005.07.27

商売上手ですね

昨日に引続き図面作成。
午後から見積及び後回しになっていた構造計算に取りかかる。
製作工場より、SUS316L製ノズルの見積が届いた。
金額を確認すると、同じ内容で昨年の約1.2倍位だ。
材料代の高騰により全体の金額も上昇している。
最近では溶接棒まで値上げしている。
去年は材料代 550円/㎏だったのが680円/㎏になっている。

鉄鋼材料は中国向け輸出の鈍化により価格下落すると思われたが
生産調整により現状の価格を維持するとのこと。
鉄鋼メーカはー「商売上手」  だなあとうらやましく思う。

我々の様な煙突屋(工事屋)は「受注生産」なので受注したタイミングで
材料を購入し煙突を造り上げてゆくしかない。
値段の安いときに製作してストックして置くということは出来ない。
1年前に提出した見積と同じ金額で施工するのはつらい状況に
なっている。

何故か自宅に英語?らしき声で間違い電話が入る。
「excuse me○○is here」「え?どちら様ですか?」と言う。
「……!」(英語らしき声)「maybe you are callinng wrong number」と言う。
納得したらしく「I'm sorry」と言われた。「you're welcome」と言って電話を切る。
ちょっとした国際交流だ。

ブログの背景で気に入ったデザインがあったので使ってみた。
濃い青(紺色)は私の最も好きな色で社名ロゴにも紺を用いている。
「青」を見ていると心が安らいで気持ちが良い。

煙突屋(工事屋)の基本  「安全」
煙突屋(工事屋)の3原則 「品質」 「工期」 「価格」

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2005.07.26

沖縄

今日は9月予定の図面作成。
ノズル取付の内容だが3.2m→1.1mに絞るので鋼板の
勾配がきつく取付方法が難しい。
職方と取付方法を打合せ、板取りを製作工場と打合せした。
勾配がきつい場合、製作が難しく「材料の切りムダ」が多く出るので
品質を確保しつつ、なるべく切りムダを減らすように工夫しなければならない。

久しぶりに御得意様の九州支店の方から電話が入る。
3年前に補修を実施した沖縄の煙突で清掃点検計画があるという。
実施はまだ先だが前回からもう3年経つのかと思った。
雑談で「この間の地震はどうだった?」と声を掛けて頂く。
人の優しさに触れて嬉しく思う。

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2005.07.25

当て馬?

先週、見積依頼を受けていた案件に取り掛かる。
元請殿曰く、高さと口径以外情報が無いのだという。
分かり得る限りの情報を得ようとするが不明点が多いので
想定で見積提出することになった。

内径が500×2600と変わった形状でイメージがつかめないので
自分で概略図を描いて見積することにした。
かなり、細長い形状になった。
進めてゆくうちに「これは当て馬か?」と思うようになってきた。
本命馬を全力で走らせる為の勝てることが出来ない「当て馬」
施工業者は既に決定していて値引き材料にする為の相見積かも?

いずれにしろ現場条件・詳細な設計条件等の不明な要素が多いので
適正価格で出したら「落とし穴」があるかもしれないので少し余裕のある
金額で提出した。

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2005.07.21

日本煙突業協会

今日は、日本煙突業協会の第110回定時総会だった。
議題は次回「技術研修会」の協会員発表テーマについて。
1社は鋼板製煙突のミストキャッチャー又は制震装置について発表となった。
当社は各種法令手続きについて検討していたが、役所担当者によって
建築基準法の解釈がマチマチで統一性が無いのでやめた。

替わりに私の元金融業の経験を生かした得意分野である
「40分で解る決算書の見方」
で宜しいでしょうかと尋ねると賛同して頂いた。
他の1社は欠席につきテーマ確定とならなかったが、暫定で
外部講師による「消防法改正による避雷針仕様の変更について」という
ことになった。

終了後、いつもの居酒屋で懇親会。
「牛タン塩焼き」を注文したが、ありませんとのこと。
最近、テレビでよく牛肉供給量不足による価格高騰のニュースをよく見るが
その影響なのだろう。

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2005.07.20

始め悪けば…

先日、20日施工予定となっていた現場に行った。
最初から「ケチ」が付いた現場なので大変気になる。

煙突を建てた所、煙道と高さが全く合わない。
実測すると235㎜も違う。2.35㎜ならば調整可能だが
こぶし2つ分程度違うのではどうしようもない。
当社は2次下請で1次下請の御客様が図面作成した。
あわてて図面を確認する。

おかしい?図面通りなのになぜ違う?
確認すると元請業者と1次下請の打合せの食違いにより
設置レベルが200mm違っていたらしい。更に基礎の
出来上がり寸法が35㎜高かったらしい。合計235㎜の相違。
煙突屋になって10年、こんな出来事は初めてだ。
基本的に、動かないものや変更困難なものはそのままで
調整可能なもので対処するしかない。
建物・基礎の変更は時間的に不可能なので煙突を235㎜短くして
対応することとなった。
出だしでつまずくと工事完了までトラブルが発生し易い。
「始め良ければ終り良し」の正反対だ。

こういうトラブルがあると、意識レベルの低下・集中力の低下により
事故に繋がり易いので昼休みのインターバルをとって午後から
再開することにした。

何とか無事に施工完了、時計を見ると21時を過ぎていた。
煙突の場合、屋外・高所作業で暗くて足元が見えないと墜落事故に
繋がるので日没後の残業はさせたくは無い。
しかし、22日検査・今日中に何とか完了して欲しいと御得意様の
切なる御要望なので対応した。
設備屋、電気屋、石屋は24時間作業で検査に間に合わせる様に
しているとの事。同じ現場に携わった者として無事故で終了して欲しい。

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2005.07.19

煙突=受注生産

先日、構造計算・図面作成の最短記録を達成した煙突の件で
連絡があった。
アンカー設置と基礎コンクリート打設を今月中に行いたいという事だった。
カレンダーを見ると31日は日曜日なので30日の土曜日中にはコンクリート
打設を完了、鉄筋の配筋を考えると28日に納入・設置という所だ。
今日は19日、まともに行ったら2週間後の8月3日ですと回答する。
しかし、どうしても7月28日午前中に納品をとのこと。
一見様であれば、要求する品質レベルが不明なので断るのだが
御得意様で、どうしても7月28日に納入とのことで
「設置する職人の派遣はできないが納入だけならば対応します」
という条件付で対応した。

煙突の場合、ピザ屋・そば屋の様にメニュー通りの品物を作るということは無く
設置場所・排ガス条件により煙突の仕様は個々に違ってくる。
正式な設計、打合せ、受注があって初めて製作にとりかかる「受注生産」である。
ピザ生地やそば粉の材料を常に常備して「受注後30分以内にお届けします」という
ものではない。
アンカーフレームなら2週間、煙突本体は1ヶ月以上必要だ。
コンクリート製であれば仕様によって異なるが、最低3ヶ月以上は必要だ。
御得意様の御要望なので対応したが、余裕を持って取り掛かりたい所だ。

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2005.07.15

大いなる計算違い

今日はほぼ、連絡・打合せで終わってしまった。
火葬場の煙突設計で連絡が入る。
径と高さで概算金額を教えて欲しい、とのこと。
排ガス温度を聞くと500℃らしい。
一般的には200℃前後なので断熱を綿密に行わないと
結露であっという間に腐食する。又、火葬場の煙突の場合はガスの臭いと
ガス成分が厳しいので慎重な材質選定が必要だ。

内径は350φとのことで断熱層片側200以上、外径で750φ
余裕を見て800φ以上必要ですと回答する。
電話をしながら重量計算する。
本体567㎏?そんなに軽いはずがない?断熱材は7000㎏なのに?
概算で金額を答えてしまった。
クレーンが使えないらしいので人力で運搬するしかないらしい。
重量的には施工不可能だ。
軽くする為には煙突に入力される前にガス冷却装置を設置して
温度を下げて径を小さくする様に設計提案した。

電話を切ってから再計算する。
表面積×比重×厚さで計算するところ、電話をかけながら計算した為
何を血迷ったのか、あせって断面積で計算してしまった。
正解は2839㎏だった。こんな単純な計算ミスを犯すとは我ながら
煙突屋として情けない。

よく「超概算でいいから金額を教えて欲しい」と言われるのだが
排ガス量・排ガス温度・排ガス成分等の条件やクレーンが使えるか等の
施工条件、基準風速や地耐力等の構造的な条件、更に安全第一の
施工方法を選択しなければならないので条件次第で金額が全く違ってくる。
又、適切な口径・適切な材質・適切な断熱を施さないとあっという間に
劣化してしまう。煙突は一般の建築物とは違って過酷な条件で使用されるので
実は非常にデリケートなのだ。
正確な設計条件を把握しないと「安かろう悪かろう」ともなるし「高くて論外」とも
なってしまう。
煙突屋のプライドとして、いいかげんな金額を提示したくは無いので概算と言えども
できる限りの条件を把握した上で金額を提示するように努力している。

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2005.07.14

ひとつの土台と3つの柱

現在進行中の工事で工程の短縮依頼があった。
8月上旬予定をどうしても7月21日までに完成して欲しいということだった。
物理的にはどう考えても不可能だ。
溶融亜鉛メッキ仕上げ→塗装仕上げに仕様変更をして
工程短縮したいとのこと。
製作工場と打合せの上、その他の条件付きにて対応することとした。

先代から耳にタコができるほど言われていたが
我々、工事屋は「安全」というひとつの土台の上で
「品質」「工期」「価格」という3つの柱の上に成り立っている。

「安全」は絶対に欠けてはならない土台であり
「品質」「工期」「価格」の3つの柱が1つでも欠けてしまうと「良い仕事」が
できない。
今回の例で言うと「工期」が欠けてしまったことにより
「品質」は下がり残業と作業員増加で「価格」が上がってしまう。
不本意ではあるが、御得意様の切なる御要望なので対応することとなった。

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2005.07.12

物騒なわが町その2

昨日に引き続き通気力計算・熱伝導計算・見解書
見積書・工程表の作成。結構な量になり宅急便で送付した。
御客様に「水曜日には提出します」と言ったので
予定通り提出できた。

今朝、我が家の自転車置場を見るとなんと
「自転車が無い!」購入後約5年きれいな自転車ではなかったが
気分的には大ダメージだ。施錠していなかったのも悪いが
妻に被害届を出してもらった。
警察曰く「終電後の盗難被害が多い」とのこと。
物騒なわが町で大変悲しい。

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2005.07.11

VHSからパソコンへ

先週、下見に行った煙突の通気力計算、温度計算等を行う。
ボイラー用煙突で内部煉瓦が崩れているとのこと。
最近、この様な話が多い。地震のせいだろうか?

以前に内部のビデオ撮影調査を行ったらしく帰りにVHSテープを
渡された。すぐには見られないので自宅に持ち帰って土曜日に見た。
リボンロットが設置されていないので、どの高さを撮影しているのか
解らない。煉瓦の枚数で高さを推定するしかない。
VHSでは会社で見られないので一旦パソコンに落として
CD-Rに収まるように圧縮して調整した。
ビデオデッキを引っ張り出してパソコンにつなぐ時に
テレビの裏側がホコリだらけになっていたので掃除をした。
一石二鳥だ。

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2005.07.07

物騒なわが町

昨年、調査を行った御客様から改修計画の連絡があった。
内部煉瓦式煙突で、既に煉瓦が崩れていた。
昨年以降、地震が多いので更に崩壊が進行している可能性が高い。
大規模に進行していなければ良いが…

自宅近くのゴミ収集場に町内会の掲示板があり、イベント・お知らせ等
ちょくちょく更新されているので、行き帰りに見ている。
今日の帰りに見たら、近所で空巣が発生したとのこと。
今年に入って、3回目位だ。
居住歴36年になるが、最近空巣被害が増えている。
昔は殆どなかったが、物騒になってさみしい。

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2005.07.06

そういえば…

昨日に引き続き調査報告書の作成。
午後に、御客様から問合せの電話が入る。
「国土交通省による煙突設計基準」を知らないか?というものだった。

一般的な基準としては法的なものでは建築基準法、施行令、告示、大気汚染防止法
があり他には、煙突構造設計施工指針(日本建築センター)
煙突計算基準(空気調和衛生工学会規格)搭状鋼構造設計指針(日本建築学会)
既存RC造煙突の耐久・耐震診断(日本建築防災協会)等がある。
最も実務的かつ参考としているのは「煙突構造設計施工指針」と
「煙突計算基準」である。
特に煙突構造設計施工指針は「煙突屋のバイブル」と称されている。

電話で色々と話をしている内に「そういえば国土交通省の基準があったかも?」と
思い出した。過去に設計事務所の方からコピーをもらったことがあった。
資料を探してFAXしたが、書籍のタイトルが見当たらない。
設計事務所の方に電話して表紙だけFAXを送って頂いた。
たぶん、御客様が求めている資料と同じものと思われる。

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2005.07.05

コンクリート脱落

今日は昨日提出した図面・構造計算の見積書の作成・工事着手前の
材料承認願いの作成、先週土曜日に行った調査報告書の作成等。
平成12年に鋼板外巻き補強工事を実施した煙突だが、最上部のバンドのボルトが
殆ど切れて無くなっていた。煙突の最上部は腐食進行しやすく、耐食性の高い鋼材を
用いているが予想以上に腐食進行が激しい。更にコンクリートが脱落寸前の状態にあり
危険な状態となっている。昨年も調査を行ったが更に進行している。
とりあえず、調査報告書に早めの対策実施を提案する予定。

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2005.07.04

最短記録更新

先週金曜日に、急ぎの仕事で構造計算・図面作成の依頼があった。
火曜日午前中に提出とのことだった。実際には月曜日中に仕上げなければならない。
普通だったら4日~5日は欲しいところだ。
だが、常連の御客様なのでなんとか対応しますと言った。
構造計算自体はそれほど時間がかからないが、検算と計算過程のワープロ打ちに
時間がかかる。更に、同様の口径と高さの煙突図面がなかったので
新規で図面作成となってしまった。
残業、休日出勤、早出で何とか仕上がった。
実質、2.5日といった所だ。
最短記録を更新した。

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