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2006年5月

2006.05.30

腐蝕

煙突構造計算書の作成等。
鋼板製煙突の腐蝕に関する資料提出の依頼が御客様より入る。
鋼材メーカーの実験データ及び建設後、約20年経過した
鋼板製煙突の超音波板厚測定結果と写真をメールで送付する。
実験データは各種鋼材を煙突や煙道、焼却炉内に1年程度
暴露した場合の腐蝕量が記載されている。
排ガス条件や温度が全て異なるので腐蝕量もマチマチで
年間腐蝕量0.5㎜~0.05㎜以下となっている。
実際には気象条件や運転条件によっても異なるので
一概に何年で何ミリ減少するとは言及できず定期的に
板厚測定を行い劣化程度を把握するしかない。

板厚測定データと写真は当社で保有するデータのうち
最も厳しいものを送付した。
設計板厚6㎜に対して実測値1㎜、所々に穴が開いていて
排ガスが途中から吹き出す事もあった。
実際に触ってみると「ペラペラ」状態で台風で倒れるのではないか
と思われる程だった。およそ2年前に耐硫酸露点腐蝕鋼の煙突に
更新したので現在は問題ないものと思われる。

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2006.05.25

通称「ブタファイル」

煙突施工図面の作成及び煙突見積書の作成等々。
ひと息ついた所で、煙突構造計算書を整理する。
一番新しい厚さ10センチのファイルが満杯になって
入らなくなったので新しいファイルを注文する。
煙突業界に入る前の職場で大阪の女性社員が
厚いファイルを「ブタファイル」と言っていたのを思い出した。
「何ですかそれ?」と聞くと「太っていてブタみたいやから」とのこと。
大阪時代はカルチャーショックの連続だった。
初めて食べたうどんの汁が無色透明に近く「味ついているのかな?」
と驚いたが、出汁が利いていておいしかった。
その他「他人丼」や「串カツ」「焼きそばと御飯を同時に食べる」
等々、東京以外に住んだ事が無かったので文化の違いを肌で感じた。

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2006.05.23

ころび3センチ

午前中は図面作成、午後から現場打合せ。
コンクリート製煙突の頂部外部鋼板巻き補強の図面作成であるが
煙突頂部の高さ1.6m部分だけなので、ころびは考慮せず計画する。
一般的にコンクリート製煙突の場合、高さ1m上昇する毎に直径で
25㎜(2.5センチ)小さくするのがバランスが良いテーパーとなる。
実際にはコンクリート製煙突の場合、型枠からはみ出したコンクリート
によって「バリ」が出て完全な円形とするのは不可能なので鋼板巻き補強では
円周方向に調整代を設けてコンクリートに密着させる様に設計する。
今回の煙突では約3センチのころびがあるので、円周方向で30センチ
直径では9.5センチの調整代を設定し、補強材の全高で
8ヶ所×4方向=32本のボルトで調整し、下の方のボルトは普通に締めて
上の方のボルトをきつく締めればコンクリートに密着できる。
鉄筋量は充分に配筋されているのでコンクリート落下防止が
今回の主目的である。

こうした細かい設計上の工夫は煙突屋としての腕の見せ所である。

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2006.05.18

過去データ

煙突調査報告書、煙突見積書、概略図の作成等々。
調査報告書の「考察」部分で推敲しながら文章作成する。
材料メーカーにキャスタブルの耐酸性のペーハー値を確認して
文章に盛り込む。弱酸性の耐酸キャスタブルであるが予想より
ペーハー数値が少なかった。
6年前に改造計画を提案した煙突について再度概略図を作成する。
過去のCADデータを見てみると煙突高さは同じであるが
口径と煉瓦寸法が微妙に異なる。
結局、新たに書き直すことにした。6年前なので記憶が無いが
恐らく急いで作図して同じ高さの煙突図面をそのまま利用したのだろう。

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2006.05.16

車内トラブルとは?

煙突調査報告書の作成。
煙突劣化原因を考えながら文章を推敲し訂正しつつ考察部分を
作成後、対策案、見積書、略図作成で途中に電話連絡等で中断し
結局ほぼ1日かかってしまった。
煙突の現地調査は1日~2日で終わるが、写真整理・データ解析等々で
煙突調査報告書提出まではおよそ10日前後はかかる。
中でも一番時間がかかるのが煙突劣化原因等をまとめる「考察」の部分が
最も時間がかかる。
万人に分かり易く読みやすい文章を作成するのは時間がかかる。

朝、電車に乗っていると「前の電車で車内トラブルがあり途中停車した為
3分ほど遅れます」との車内アナウンスがあった。3分程度の遅れは別に
アナウンスするまでも無いと思ったが、聞きなれないアナウンスなので
気になった。普段は「急病人が発生した為」とか「信号故障の為」等であるが
「車内トラブル」とはたぶんケンカだろうと思われる。
以前に朝の満員電車の中で、大学生と思われる2名が殴り合いで
血だらけになっている光景を見かけた。満員電車の中では周りの人も
ケンカを止めるのが難しい。
満員電車では、ストレスが溜まりやすいがマナーには気を使わなければならない。

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2006.05.12

ご出身は?

朝早めの新幹線で移動、煙突外部の写真を撮影。
午前中に終了し、帰ってから煙突調査報告書の作成等々。
帰りの新幹線でいつも通り気になる煙突をチェックした後
朝早かったので昼寝する。
自由席だったが隣に誰か座ってきた。
何やら斜め前の人に話しかけている。
「エクスキューズミー…フットボール…キリンカップ…リザルト…」
起きて隣を見ると屈強な外国人男性が片手にビールを持って座っていた。
どうやら斜め前の人が読んでいたスポーツ新聞のサッカー試合結果を
見せてくれと頼んでいたらしい。
14時30分で既にできあがっている様子。
新聞を読みながらタバコをふかしてうなづいている。
足元を見るとタータンチェックのスカートをはいている。
「スコットランド?」と心の中でつぶやく。
ひとしきり新聞の写真を見て「サンキュー」と言って去っていった。
後で夕刊を見ると昨日は神戸でスコットランド対ブルガリア
明日はスコットランド対日本戦らしい。
彼は熱心なサポーターだったのだろう。

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2006.05.11

型番違い

調査報告書及び見積書作成、御客様との打合せ等々。
約8年前に施工した煙突及び納品のみの煙道について
ボイラー増缶により追加の煙道を納入する案件で
御客様よりボイラーの詳細図をFAXで頂く。
前回のボイラーとは下1桁の型番が異なり図面を見比べる。
見た目には形が違うのだが幅、奥行き、高さの寸法は
ほぼ同じとなっている。
「うまく出来ているな」と感心する。
煙道はルーズフランジが多いので現場溶接部は多くなるが
位置の調整は楽になるはず。

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2006.05.08

昼飯抜き

煙突内部の洗浄及び調査の立会。5年前に内部キャスタブルの
打設を行って以来、状況は不明だった。
午前中に終了、片付を含めて昼飯抜きで13時頃には終了と
予想していたが、内部の状態の悪化及び煤の付着が著しく普段の倍以上
洗浄に時間がかかる。途中で「昼飯にしようか」と職方に声をかけるが
汚れているから終わりまで通しでやるとのこと。
結局、昼飯抜きで14時30分終了。
煙突内部の洗浄は始めから終了まで通しで行った方が良く
途中で休憩を挟むと返って不安全となることがある。

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2006.05.05

予想外

煙突調査の立会。煙突内部の洗浄・内外部調査であるが
掃除口扉を開くと煤が予想以上に多かった。
御客様と打合せの上、土納袋20袋分で了承して頂いた。
内外部共に状態が予想以上に悪く、概略の説明を
口頭にて行い、詳細は後日報告書とする。

ゴールデンウィークのUターンラッシュにより、帰りの新幹線は
指定席が満席だった。「東京まで立ち席か?」と覚悟して
自由席に乗り込む。だが予想外に空いていて自由席の喫煙車である
3号車の窓側を確保できた。いつも通り、気になる煙突をチェックしながら
帰途に着く。今年は予想以上にゴールデンウィークラッシュの影響が
少なかった。

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2006.05.02

フェノールフタレイン1%溶液

煙突調査報告書の作成及び煙突職人との打合せ等。
煙突内部煉瓦補修予定だったが崩壊が著しく危険なので
中止となった。
写真が出来たので確認すると予想以上に悪い状態で
「蹴飛ばせば壊れる」という状態だった。中止にして正解だ。

3日後に実施予定の煙突調査について職人と打合せすると
アルカリテスト用のフェノールフタレイン1%溶液の残りが
あまり無いとのこと。会社にも在庫があるか分からなかったので
取り急ぎ念の為、薬局に確認すると在庫は無く連休明けに
取り寄せになるとのこと。
社内を確認すると今回使用する分位は在庫があった。
煙突の場合、特殊材料や特殊機材を使用することが多いので
入手に時間がかかることが多い。

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