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2006年9月

2006.09.27

4角形と8角形

煙突見積書及び見積略図の作成等々。
煙突見積仕様書があり高さ、口径、材質等が記載されており
板厚やベース周り、基礎寸法は独自に計算して決定し見積とのこと。
地盤データとして短期の地耐力105N/㎡(10t/㎡)と記載されている。
短期で10t/㎡ということは長期で5t/㎡ということになり軟弱地盤で
イメージ的には「田んぼより少し良い地盤」ということになる。
概略の構造計算を行い、最高300℃という条件を考慮して
許容応力度を低減し6㎜と5㎜にした。
基礎の検討を行い、正方形で4.5mの4角形となったが
コンクリート数量と総重量が増加するのでN/Aが大きくなる。
経済設計とする為に施工的には面倒になるが底面積を確保できて
総重量を低減できる8角形の基礎とすることにした。
積算すると基礎工事費と本体工事費がほぼ同じ金額となってしまった。
略図を作成し確認すると本体に対して巨大な基礎となってしまった。
経済設計は難しい。

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2006.09.26

7名同時送信

煙突施工図面、施工計画書の作成等々。
昨日質問のあった鋼構造設計規準の「鋼管の径厚比」について
メールが入る。外径920㎜に対し板厚6㎜では径厚比153なので240/Fを超えて
鋼構造設計規準に合わないというもの。
「塔状鋼構造設計指針」では煙突の場合、径厚比240/Fを超えることが多いので
100以下、100~583、583以上と3通りの許容応力度が示されている。
更に「煙突構造設計施工指針」では断面算定は塔状鋼構造設計指針による
となっているので、径厚比100以下でなくても現状で問題ありませんと回答し
径厚比100以下とすると直径に対し板厚が大きくなるので不経済となり
日本全国に現存する煙突の内、80%位は径厚比100以下と言う規定に
適合しませんという回答をFAXした。

そのFAXはPDF化されてカーボンコピーで関係各社にメールされていた。
説明が理解されて、現状で良いという返信メールがあった。
人数を数えると7名の方に自分の手書きのFAXと文献コピーが送付されたことになる。
急いで書いたので文字が汚く改めて見ると字が汚いなと恥ずかしくなってしまった。

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2006.09.22

文字化け

先日実施した接地抵抗測定記録書の作成、煙突施工計画書
施工図、見積書の作成等々。

煙突新設工事が決定したので御客様から設計図面をメールで頂く。
内容を確認すると煙道の長さが煙突詳細図と全体平面図で微妙に異なる。
又、文字化けや文字がずれていて非常に分かりずらい。
結局、煙突施工図を作成して承認を頂く事にした。

表計算ソフトやワープロソフトは異なるメーカーのソフトであっても
互換性が高いので特に問題ないがCADソフトの場合は2大ソフトの占める
シェアが低く様々なメーカーのCADソフトが「群雄割拠」の状態で
互換性があまり無い。
著名メーカーのファイル形式に変換しても「ファイルが開けない」とか
「文字や寸法が見えない」等々問題が多い。
巨大メーカーによるCADソフトの天下統一があると非常に楽になるのだが
中々うまくいかない様だ。

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2006.09.20

ヘルシーメニュー

煙突調査報告書の作成及び打合せ等。午後から
煙突避雷設備の接地抵抗測定、PF管の延長、煙突試運転の立会。
接地抵抗の測定箇所は2ヶ所あり、見た目には土質の差は無い。
最初に測ると7.8Ωで10Ω以下であるので問題無い。
仮に10Ω以上あっても新JIS規格対応としているので問題無い。
もう一方は1.8Ωであった。
「なぜこれほど差があるのか?」と思い、土をほじくって確認すると
180度対角方向なので土質が全く異なり一方は砂状、他方は粘土の様だった。
土質の差でこれほどの電気抵抗差があるのかと勉強になった。
試運転立会は、かなり時間がかかりボイラー負荷と圧力を色々
試していたので2時間近くかかってしまった。

高田馬場に着くと、夕食時になっていたので外食することにした。
歩きながら「焼肉か、寿司か」と考える。
妻が「外食はヘルシーメニューで」と言っていたのを思い出し
「回転しないがリーズナブルな寿司屋」に入った。
カウンターに座ると白髪まじりの外人さんが箸で上手に寿司を
食べている。日本語もうまいので日本在住の方であろう。
秋刀魚の握り等、旬の魚をメインにした「秋の5貫盛り」という
メニューが目に入るが好きな物だけを食べたかったので
エンガワ、エンガワ、ハマチ、中トロ、エビ、エンガワ(その間生ビール2杯)
とした。1オーダー2貫なので合計12貫となり満腹になった。
エンガワを堪能し満足しつつ家路に着く。

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2006.09.19

年代物

煙突調査報告書の作成及び手配等。午後から煙突調査を
実施している現場立会。
明日使用予定の避雷設備の接地抵抗測定器とPF管を職方から受け取る。
先月実施した鋼板製煙突について接地抵抗測定依頼があり
明日測定することになった。
その煙突は避雷設備が新JIS規格対応となっており
A型接地極の板状接地極を2枚以上埋設しているので大地抵抗に関係なく
最も厳しい保護レベルⅠに適応する。従って接地抵抗を測定する
必要は無いが御客様の御希望で測定することになった。
御客様には新JIS規格対応なので旧JIS規格との違いを説明しては
いるのだが中々理解されずらい。

測定器は2台保有しているが平成初期に購入した新しい測定器が
行方不明なので今回は昭和50年代に購入した古い測定器を
使用する。いわゆる「年代物」である。
久しぶりに使用するので動作するか不明であったが問題なく動作した。
電池は入れっぱなしであり液漏れの可能性があるので電池交換する為に
裏蓋を開けてみる。
今時珍しい「単一乾電池」が4本入っているが液漏れはしていなかった。
電池も見るからに昭和50年位の年代物の電池だった。

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2006.09.13

晴男

40m煙突清掃点検の立会。
ごみ焼却場の煙突で月曜日から今日まで運転停止となっており
今日が最終日であった。
平成13年に内筒を交換してからおよそ5年ぶりとなる。
点検中にごみ焼却場の方と雑談する。
以前は煙突に入力される温度は250度程度だったが現在では
ダイオキシン対策で冷却筒、バグフィルタを通過するので
150度前後になっているらしい。
温度が低くなったので冷却塔は腐蝕進行が著しく交換を実施したが
煙突は点検していないので状況を把握する為に今回実施したとのこと。
耐用年数について役所の上層部の方から担当者に質問があったが
担当者の方は「わからない」と回答したとのこと。
同じ性能の焼却炉であってもごみの種類、焼却方法、焼却時間その他の
要因によって腐蝕進行程度は異なってくるので煙突についても
「耐用年数○年」とは断定しずらく、点検結果によって判断するのが一般的である。

現場に向かう途中で雨が降っていたが現場は山の中腹にあるので天候変化が
著しく点検中には曇りとなっており、作業終了後に雨が降ってきた。
自称「晴男」によるものと自画自賛する。
聞いた話であるが「晴男」と言うのは過去のイベント時に「晴」ということしか
覚えておらず雨の時には記憶がなくなるという「ポジティブ思考」の
人が多いということらしい。

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2006.09.12

エンコ台という名の由来

煙突見積書の作成及び打合せ、雑用等々。
昨日、御客様から来月実施予定の煙突点検の件について
役所から正式な仕様書が出たとのことで内容を再確認する。
煙突直径が60センチしかないので無人の高圧水洗浄及び
ビデオによる内部点検、外部超音波板厚測定を計画していたが
仕様書では「エンコ台」使用による有人の清掃点検となっているらしい。

エンコ台とは公園にあるブランコに似ており、杉板製の長さ50センチ・幅20センチ程度の
座板に番線を取付けているだけのものでゴンドラが普及する以前には
よく使用されていたが現在では安全配慮の為、煙突作業では殆ど使用されていない。
5階建て程度の低層ビルの窓拭きには現在も使用されている。
ロープ一本で上から下へ下がるだけなので上昇は不可能である。
ゴンドラの場合、ワイヤーロープと親綱があり上下移動可能で安全性と
機動性が高い。

図面を再確認すると頂部直径が40センチしかなく頂部からエンコ台を
挿入できないので有人作業は不可能である。
職方の安全を考えて辞退することにした。

「エンコ台」という名前の由来が気になって調べてみると
「エンコ」とは「縁側に腰かける」という意味で使われていた言葉であり
「縁に座る際の腰をついて足を前に放り出す座り方」のことらしい。
確かにエンコ台に座ると両足が前に出る。

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2006.09.07

ユニクロの正式名称

煙突調査の機材等手配、その他打合せ、見積等。
見積仕様書に「ボルトナット交換」とあり一般的なユニクロームメッキ
(ユニクロ)とした。調べてみると正式名称は光沢クロメートメッキ という
ことだった。今まであまり気にしていなかったが調べてみると
他にも色々な種類のメッキがあった。

自宅近くの木造住宅建築現場で今日はバスタブの搬入据付が
行われた様だった。内装工事に着手した様で相変わらず施工が早い。

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2006.09.05

10年ぶり

煙突見積略図作成及び手配等々。
別件で煙突点検見積の問合せが入る。
内容を確認すると自宅に最も近い焼却場で約10年前に
他の煙突専門業者の手伝いで行った煙突だった。
過去の資料を調べると平成8年に内部補修を実施していた。
手伝いだったので報告書は無いが高さ110mの内筒式煙突で
回り階段となっており職方が「足が筋肉痛になった」とグチを
こぼしていたことを思い出した。
単純に煙突の直径10mとすると円周で31.4mとなり高さ100mで
3140mの階段となる。実際には勾配があるので3000m以下にはなるが
往復では6000m近い階段昇降となる。
足の筋肉痛は避けられない。

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