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2009年7月

2009.07.31

破壊or非破壊

煙突見積書、提案書、略図、資料作成等々。
先日提出した煙突調査に関する仕様書に基づく見積書の一部変更及びと当社で推奨する提案書と
見積書を作成する。
仕様書ではコンクリートの強度を測定するためにコア採取の破壊試験4か所と
シュミットハンマーテスト16か所の非破壊試験が記載されているが試験方法の違いだけで
結果はほとんど変わらないことが予測される。加えて建設後23年を経過し、ごみ焼却場の
煙突ということからコンクリートはかなりシビアな状況下であるものと予測できる。
破壊試験を行うことは躯体を傷つけることになるので一般建築物では問題無いが
今回調査対象の煙突の場合、鉄筋量も少ないので破壊試験は実施しない方が望ましい。
大断面の鉄筋コンクリート構造ではコンクリート側で許容応力度が決まる場合もあるだろうが
煙突の様なドーナツ型の薄肉断面構造では、ほぼ100%に近い割合で鉄筋側で許容応力度が決まる。
従って、RC構造の煙突に於いてはコンクリート強度よりも鉄筋量が重要である…という内容の提案書を
前回提出分より更に分かり易く説明する為に他の現場での破壊試験と非破壊試験の調査結果と
RC造煙突の地震被害例写真を交えて調査内容を変更する提案書をバージョンアップして再作成した。
提案による見積では破壊試験の削除により、仕様書よりも安く実施可能である。
今回の調査目的は「煙突の耐久性能判断」と思われるので判断材料としての最低限必要な
項目の調査で事足りる。
目的に見合う提案を行うことは専門業者としての使命である。

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2009.07.27

約6年前

煙突資料作成、見積書作成等々。
RC製煙突調査見積依頼があり、以前に構造計算のみ行った煙突である。
調べると約6年前に構造計算を行っており地震時の加速度400galで静的解析を行ったところ
鉄筋量が少なくほぼ全高に渡りNGという結果であった。
建設後23年経過しているので劣化が懸念される。
頂いた見積仕様によると外部調査だけとなっており内部の調査は除外され無駄な調査項目もある。
人間の内臓と同様に外から見ただけでは内側の劣化は確認できない。
御客様と相談し、とりあえず仕様書通りの見積を提出し内部調査を追加して余分な調査項目を除外する
提案書を作成することとなった。
的確な調査により煙突の状態を把握することが大切である。

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2009.07.24

ほぼ100%

煙突施工計画書作成、その他雑用等々。
見積仕様書が送付されたので内容を確認する。鋼板製煙突の建方であるが
基礎コンクリートの上部とベースプレート間にグラウトモルタルを施工する仕様となっている。
煙突重量は約10.5tあり将来的にモルタル部は割れてしまう可能性が高い。
いままで見てきた経験からして、鋼板製煙突で基礎コンクリートとベースの間にグラウトモルタルが
施工された煙突は、ほぼ100%割れてしまっている。
恐らく、鉄骨の様にセルフレべリング的な目的をもって施工するものと思われるが
煙突ベースの場合、鉄骨よりも接地面積が大きいので効果ゼロではないが効果が少なく
目的にそぐわない場合が多い。
用途に合った施工が大切である。

今年の1級建築士製図試験課題が本日発表されたようで「貸事務所ビル」ということらしい。
複合施設ではなく単一用途の建築物であるので一見計画は楽なように思える…が
今年から試験内容が変わり要求図面としていつも通りの平面図や断面図に加えて
梁伏図や耐力壁の位置、柱と梁の断面寸法、設備機器の位置の記載等が要求されている。
柱位置を決定し梁長さにあわせて、たわみ制限とたわみ量を考慮し梁断面寸法を
決定しなければならない。
動線処理と建物の使い勝手を考慮し、かつ建築基準法に準拠する計画能力、設備に関する知識
構造的な知識等々、今までの試験よりもさらに進んだ総合的な能力が問われる試験となるものと思われる。
それらが建築士に求められている資質なのであろう。

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2009.07.21

事前説明

煙突見積書の作成等々。
頂いた見積仕様書に基づいて概略の構造計算、重量計算を行う。
3種類の提出が指定されているがその内の1つは既存基礎を利用しての煙突更新となっている。
最終的には管轄の建築主事判断となるのであるが、確認申請が却下される可能性がある。
御客様に事情を説明し、見積除外として頂いた。
事前に確認することが望ましいが、ある程度煮詰まってからでないと確認できない。
決まった後に「出来ません」というのも宜しくないので実現不可能な可能性があるということを
事前に説明しておくことが望ましい。

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2009.07.17

約2.2倍

煙突見積書、施工図面作成等々。
同じ高さと同じ内径、同じ板厚の鋼板製煙突について材質が異なる2通りの見積を作成する。
煙突に入力されるガス条件は同じであるので煙突としての能力は同じである。
運搬費や設置費用は同じであるが見積すると、材料価格の差によっておよそ2.2倍もの価格差となった。
排ガス成分としては腐食要素が少なく劣化に対する耐性については、あまり差が無いように思われる。
御客様の指示通りに見積提出となったが、煙突の性能的には差が無い様に思われるので
「MOTTAINAI!」と思いつつ提出した。
予算と性能のバランスを考えて提案すること煙突屋にとって重要である。

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2009.07.14

思い出の風景

午前中は出張先からの移動、午後から調査報告書及び見積書作製等々。
一昨日移動、昨日煙突頂部閉鎖板取付であった。
1段目から3段目まで鉄筋組立とコンクリート打設を実際に行い、内筒設置時の立会、コンクリートの
塗装も行った思い出がたくさん詰まった煙突である。
約6年前に調査を行って以来の再会となるが閉止板の取付となった。
閉鎖板の荷揚げを行い、溶接する所を見守る。
煙突頂部からの美しい思い出の風景を眺めつつ煙突が徐々に出来上がっていったことを思い出す。
晴天でなかったのが残念ではあるが頂部からの美しい記念写真を撮影し無事に終了した。

P1020196P1020203
P1020201P1020197
P1020220_2

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2009.07.10

カルテの様に

煙突施工計画書、調査報告書の作成等々。
約3年前の前回調査報告書を確認しながら写真整理する。
同じ位置から撮影した煙突外部の全体写真を見比べてみると錆汁の垂れ下りによる
外面汚染が進行している。劣化状況を確認するためにも同じ位置から写真撮影し見比べてみることが
望ましい。カルテの様に煙突の状態を把握するためには過去の報告書が重要である。

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2009.07.08

眼鏡ONメガネ

煙突調査及び内部清掃の立会。
集合時間までは強雨であり「今日は中止か」と思われたが次第に雨が止んできた。
開始時間には晴間が見える位になり、若干の風があるものの何とか実施可能な
コンディションとなった。晴男効果によるものと思われる。
約3年ぶりの調査であるが前回は「眼鏡着用の作業者は保護メガネ免除」のはずだったが
今回は全員が作業時の保護メガネ着用となったらしい。
同じ会社で他の工場の煙突調査を実施しているが工場毎にルールが異なるらしい。
眼鏡の上に保護メガネを着用し作業を行うが視界が極端に狭くなり、かえって危険になる…
様に思われるが場内ルールなので止むを得ない。
狭く慣れない視界に戸惑いつつも無事に作業終了した。

帰りの高速道路サービスエリアで、いつもの富士宮焼きそばを購入する。
今年初めてであるが、早速夕食で食してみる。いつもと変わらない味で美味くてビールによく合う。
一過性のブームで終わることなく、御客様に支持され続けてゆく変わらない味を提供し続けるということは
大変な努力が必要である。
新商品を開発することは必要であるが定番商品の品質を保つということも重要である。
「変革」と「伝統」のバランスを保ってゆくことが企業の継続=ゴーイングコンサーンにとっては不可欠である。

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2009.07.06

ぶらり途中下車

煙突施工図作成その他雑用等々。
明後日の煙突調査で使用する機材類に使用する副資材及び養生材等の入手のために
100円ショップへ物色に行く。大きさは若干小さいがブルーシートが置かれていた。
養生用なので強度を求めることはない。迷わず手にとってカゴに入れた。
いつもながら「この金額で…」という物品が多く陳列されている。
弛むことなきコストダウンの努力には何時もながら驚かされる。

帰り際に高田馬場駅構内の床屋を覗いてみる…が混雑している。
先週から散髪したかったのであるが中々機会に恵まれていない。
待ち人数を数えてみると5人、「行列に耐える不愉快な時間」と「散髪後の爽快さ」どちらを選択するか?
熟考することなく前者を優先しあきらめて電車に乗り込む…が途中駅に同じチェーン店が
あることを思い出した。同じ結果になる可能性もあるが途中下車してのぞいてみる。
待ち人数は無し、すぐに散髪できた。
「ぶらり途中下車」として大正解であった。

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2009.07.02

1.0→0.9

煙突施工図修正、見積書作成、構造計算等々。
鋼板製煙突の構造計算であるが地震時応力算定にあたり建設地のイメージからすると
地震地域係数は1.0と思われる…が、何となく気になったので告示集で確認する。
正解は0.9であった。最終的には予想通り風直角方向時の応力が最も大きくなった。
法令上で定められている数字は「勘」に頼らず法令集で確認することが重要である。

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